かなり

ひさびさの19歳。

十代あたりの頃って世の中の不条理や偽善に敏感で
なんとなく日々些細なことでいらだっていたような気がするし
それも含め何もかも意味のないことのようにも思えたし
そんな中をものともせず
揺ぎ無く自分だけをたよりに言い訳もせず前に進む青年ってのは憧れです
そういうわけでこの年齢のアカギさんは非常に描き難い。

そして
若い頃の彼の持つ人間関係はあの才能のため良くも悪くも偏っていて
どうしても晩年の赤木さんの周りにいる人たちを絡ませたくなったりします。
ざわサーチの素晴らしいサイト様のお言葉でもお見かけしましたが
金や損得などの為にでなく
“純粋にあなたのことを想って泣く人達とめぐり逢えるからもう少し待っていて”
と伝えたくなる。
もちろんあの年の彼が必ずしもそんなもの欲してる訳ではないかもしれないけど
それでも。

さて19歳と出会った赤木さん亡き後のふたり・・
勝負掛けられて慌てる天さんと
なんとか手元に置いて面倒見ようとするひろ。
晩年の彼とはちょっと（かなりか）違う19歳、
腕力もあるし持ちかけてくる賭けは命がけ。
ある日バッグひとつ持って部屋から消えてしまう彼を
それぞれに「やっぱり本人だ・・」とか思っていたり。