無題

いわゆるプロとか達人とかいわれる人たちの話をTVでみてたりしてると

それが年配の人であればあるほど
赤木さんが生きてたらどんな風だったかなと考えたりします。
６０とか７０とかになって
年のせいで体が思うように動かなくなって
検査やら錠剤やらにうんざりするようになったって
意識さえしっかり保てたら
“昔みたいなキレはねえんだ”て言いながら
きっと生きてくれてて
相変わらずな博打三昧で
いやもしかしたら
そのときの彼が興味を持つような場は
もう随分少なくなってるのかもしれないけれど
たまに気が乗ったりして
ひょっこりあらわれては
居合わせた人達をざわつかせて
そしてやっぱり変わらない独特の打ち筋で
対局相手を恐れさせたり惹きつけたりしてるんだろうかなと想像したりします。

お茶を飲んで過ごすような人生はいらないと言って
彼はさっさと次へ行ってしまいましたが
ひょっとしたらそれから数十年生きた後には
そんなのもそう悪くないと思うようになってたかもしれない・・
ゴルフしにハワイいってみたり
東西戦みたいなとこでみんなとはしゃいだりなんてのも
若いころの彼からは想像つかなかったし。



還暦過ぎたあの人も見てみたかったな。
濃度で計ればとてもそれどころではない人生だったとは思うのですけど。