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<女性向・18禁>
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見た夢だか妄想だかの赤木さんとひろの会話より。

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告白といいますか、なにか賭けることになったような。
わりあるネタのような。



*************




ひろゆきは口に手を当てて何事か思いをめぐらせているようだったが
その表情は考えているというよりは言葉に出すことを躊躇うようで
赤木はすこし興味を惹かれた。
「・・あの」
意を決したように続ける。
「抱きたいです」
テーブルに落とした視線がゆっくりと戻り、ひろゆきは赤木を窺う。
「あなたを」
赤木は黙って煙草を吹かし、口をきつく結んだひろゆきを見つめた。


やや間があって後、煙を吐き出し赤木は言った。
「・・・それでいいのか?」


それで・・それでとはどういうことか。
ひろゆきにはよくわからなかった。が、その答えの中身より、
冗談と笑うでもなく嫌な顔をするでもない相手にいささか拍子抜けした。

なんでもないことなのだろうか、彼にとっては・・彼の住む世界では割にあることで・・
だがとにかく、彼の態度に変化は見られない。
ひろゆきはなによりもそのことにまずほっとし、次に不安になりだした。


気づいていたのだろうか彼は?自分が随分前から望んでいることを。
知っていて、わざとこうして持ちかけるのだろうか?この賭けを、言い出させるために・・
ひろゆきは煙る視界のなか佇むその人をみつめた。


「・・・じゃあ」
短くなった煙草を揉み消し、問いかけるような目を向けるひろゆきに
赤木は再び口を開いた。
「俺が勝ったら、」
男の表情はやはり変わらない。
「抱くとしようか・・・、お前を」


ちらと視線をやった先、
こちらを見つめるひろゆきの目が次第に大きく見開かれるのを赤木は見た。
さらにゆっくりと瞳孔が開いてゆく・・


「は・・・・・・はぁ・・・?」
顔色をなし発する言葉を失った、ひろゆきのあまりな狼狽ぶりに赤木は吹き出した。


世間的にどちらが稀有なケースだとかそれがどうとかいうつもりは赤木にはなく
また自分の道徳観念についても特に考えがあるわけではなかった。
だがひろゆきは自分とは違い一般人としての感覚を持っているはずで、にもかかわらず
先ほどのように言い出しておきながら、赤木の返した言葉にはこの在り様なのだ。


「・・・なんだ・・嫌なのか・・ひろは・・」
ふたまわりも年上の同性を抱きたいと言っておいて逆の立場の状況はありえないってか・・
ひろゆきの反応はまあおおよそ一般的なそれといえるのだが
また同時に
先に出た彼の言葉もひやかしとか挑発とか量る目的や余興でという性質のものではなく
本心そのままのものなのだ。
彼のなかでこれらは両立するのだ。なんの不思議もなく。


「ひろは・・面白ぇな・・」
目の前でただうろたえるひろゆきに赤木は言葉を途切らせ、ひとり笑い続けた。




***************





結果どうなったのかまでは見れませんでした。


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2007年6月開設。

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